記憶のメカニズムと重要性

記憶をつかさどる脳の領域は加齢によってほどんど萎縮しません。使わないと萎縮していきます。そして、年齢問わずいつでも鍛えることが出来ます。

重要なことは反復回数と記憶方法です。

記憶の忘却曲線と記憶方法

記憶の忘却曲線についての知識は重要です。何もしなければ大半の人は1週間で約20%程度のことしか覚えていません。

記憶方法も重要で、視覚的に記憶するのが得意な人、聴覚的に記憶するのが得意な人、体感覚的に記憶するのが得な人と自分に合った方法を使った方が記憶効率が良くなります。

暗記科目の重要性と課題

記憶力が重要になる科目は主に理科、社会です。※英語の記憶については、脳領域が別の部分にかかるので別の記事で紹介します。

最近では資料の読み取りや応用的な考え方がテストで重視されてきているので、人によってはそこまで覚えなくてもいいのではと思うかもしれません。

では、応用とは何でしょう。応用は基礎の組み合わせの為、基礎を正しく理解して覚えていれば問題を解くのは容易になります。

それでは、反復回数と記憶方法が正しければ暗記科目は大丈夫なのか…

私は違うと考えています。

暗記科目にかける時間と効率化の重要性

あくまで中学生の例ではあるのですが、暗記科目にテスト前どれだけの時間を割いているのかをヒアリングしたところ60~70%も時間を割いているとのことでした。

もしこれが10%でも20%でも減らすことが出来れば、他の科目に時間を使えますし点数アップも容易になりますし、自由な時間も増やせるので快適な学生生活を送ることが出来ます。

その為、地頭ベースで記憶力をアップさることが重要と考えています。

これは、脳にどれだけ強い刺激を与えられるか、どれだけ広範囲に使用できるかが鍵だと考えています。これが出来れば勝手に記憶力は良くなります。(実証済み)

当塾の暗記メソッド

当塾の暗記メソッドは、私が学生時代に模試の理科・社会で90~100点を取っていた方法を社会人になり更に改良したものになります。

最終的には、科目ごとにテキスト1冊丸々暗記してもらっています。その状態で試験に臨むわけですから、試験会場にそれぞれの科目のPDFを持ち込むような形になります。

簡単に言うと合法的なカンペの持ち込みです。

古川黎明中学校は理科と社会の知識も問われる為、入試前は全員がこの状態になっています。(0.5~1割くらいはデータが飛んでいる生徒はいるかもしれないですが…)

このメソッドは、脳を広範囲に刺激する為かなり疲れます。1日数ページが限度だと思っています。生徒は最後の方は常備してある糖分を補給しています。生徒には登山の最短コースと伝えています。

そして、長くこのメソッドをやっている生徒はどんどん記憶力が良くなっています(本人気づいていない場合あり)。保護者様からも記憶力が良くなったとよく話を伺います。

暗記科目は勉強に時間を割き無理やり覚えるよりは、その前に記憶力を鍛えてしまった方が効率がいいです(もしくは、同時に記憶力も鍛える)。

お子様の記憶力で悩んでいる保護者様がいましたら、ぜひ参考にしていただければと思います。