読解力と正しさの幅

読解力は「文章を読んでその内容を正しく理解し要点をつかむこと」と捉えています。国語は正しさに幅があるため、苦手な子にとっては焦点を合わせにくくなります。

国語指導の矛盾

正しさ(答え)が1つの数学と違い的を絞りにくい為、国語の指導で一般的に下記のようなことが起きやすいです。

「国語力が一定以上の子供もしくは普通以上の子供の読解力が育ち、苦手な子供の読解力は育ちにくい」

最も伸ばしたい層の学力が伸びにくいという矛盾を抱えています。(ほかの科目は点数が低いほど伸びしろが大きいですが、国語は低ければ低いほど伸ばしにくくなります)

分からないもので説明される難しさ

今から言う例え話をイメージしてみてください。

あなたは全く英語ができません、今まで一度も英語に触れたことがありません。そんな中、突然英語圏に置き去りにされてしまいました。あなたを助けようと人が寄ってきますが、皆英語を話すため理解できません。ある人は、あなたに理解してもらおうと詳しく話します。言葉数が増えてしまい余計理解できません。またある人は、あなたに要点だけ伝えようとコンパクトに話します。しかし、今度は端的過ぎてよくわかりません。

読解力不足による悪循環

これと似たようなことが国語の指導でよく起きています。

大げさじゃないかと思うかもしれません。いつも使っている言葉だし、全く英語に触れたことがないのとは違うと思うかもしれません。「使う」ことにフォーカスすれば大げさになります。しかし、今まで「正しく理解する」ことが出来ていなければ、一度も正しさを認識したことがないことになり、例え話とほぼ同じ状況になります。

詳しく説明されればされるほど、意味が分からなくなります。要点をつかんで端的に説明すればするほど、短すぎでわからなくなります。

その結果、なんとなくの理解で終わってしまいます。

当たることもあれば、当たらないこともある、自分はここから抜けられないのではないか…ということで国語が嫌いになる。

読解力育成で最も重要なこと

テキストの指導や本を読むこと、読解のテクニックを学ぶことよりも重要なことがあります。

それは「どう認識するか」です。

認識さえできれば、テキストの内容は入ってきますし、本を読んでも読解力が鍛えられます。しかし、認識できなければいくらやっても力はつきません。

当塾の読解力メソッド

当塾の読解力を鍛えるメソッドは、模試で国語を90点以上取っていた生徒の生い立ちを分析し体系化したメソッドになります。数か月で読むスピードは2~3倍になります(2倍はすぐ行きます)。もちろん、理解力も上がり国語の説明文等の得点率も良くなります。

国語で点数が取れる子は国語をあまり勉強していません。生い立ちの中でとあるシンプルな行動をしていただけです。しかし、今はそれが育ちにくい環境になっています。そして、国語が苦手な子はその脳の領域を使えていないので、さらに苦手に陥りやすくなります(別の神経回路を使ってしまう)。

認識してからが読解力のスタートになります。

もし、お子様の読解力で悩んでいる保護者様がいましたら、是非参考にしていただければと思います。